これまで検証環境では、VirtualBox や VMware を使って Linux を触ることが多かった。
仮想環境はとても便利で、「試す」「壊す」「戻す」という作業には十分すぎる。
ただ最近、
「実機で Linux を使ったら、何がどう変わるんだろう」
というのが気になってきた。
また、最近のwindows11に不満があったためゲームなどをしない日はLinuxを日常使いしたいと思うようにもなってきた。
そこで今回は、
Windows11を残したまま、Zorin OS をデュアルブートでインストールしてみた。
この記事では、
なぜデュアルブートを選んだのか、
実際に入れてみてどう感じたかを中心にまとめてみる。
なぜデュアルブートで入れようと思ったか
Linux を触る環境としては、すでに仮想環境がある。
正直なところ、検証や学習だけならそれで十分だった。
それでも実機で入れてみようと思った理由は、大きく三つある。
一つ目は、
「日常的に触れる環境」に置いたときの感覚を知りたかったこと。
起動の速さ、画面の切り替え、デバイス周り、作業の流れ。
仮想環境ではどうしても「ホストOS越し」の感覚になる。
二つ目は、
「Windowsを残したまま」という前提で試したかったこと。
三つ目は、
「Windows」に不満があったこと。
完全に切り替えるつもりはなく、
必要なときは Windows に戻れる状態で Linux を使う。
実際に多くの人が考えるであろうこの構成で、
自分自身がどう感じるのかを確かめてみたかった。
なぜ Zorin OS を選んだか
Zorin OS を選んだ理由はとてもシンプルだ。
- 見た目が分かりやすい
- Windowsからの移行を意識している
- デスクトップ用途の情報が多い
検証やサーバ用途では別のディストリビューションを触ることが多いけれど、
今回は「実機で日常的に触る」という前提だった。
また、仮想環境でも使用していて使い勝手が分かっていたというのもある。
その点で、Zorin OS は方向性が合っていると感じた。
インストール前に実施したこと
デュアルブート構成で一番重要なのは、
インストール画面を開く前の準備だと感じている。
今回は、Zorin OS を入れる前に、まず Windows 側で作業を行った。
● WindowsでCドライブのパーティション分け
最初に行ったのは、
Windows11上でCドライブを縮小して、Linux用の空き領域を作ること。
ディスクの管理を開き、
- 現在の使用状況を確認
- 縮小可能な容量を確認
- Linux用の分だけ縮小
という流れで、未割り当て領域を用意した。
ここはデュアルブート構成の土台になる部分なので、
- どのディスクを触っているか
- どのパーティションを縮小しているか
- Windows領域を消していないか
を一つずつ確認しながら進めた。
実際のインストール作業よりも、
この段階のほうが精神的には緊張する。
だからこそ、事前にバックアップを取り、
構成を一度整理してから触るようにした。
● Windows上でインストール用USBメモリを作成(Rufus使用)
次に行ったのは、
Zorin OSのインストール用USBメモリの作成。
Windows上でフリーソフトの「Rufus」を使い、
ダウンロードしておいた ISOイメージから起動用USBを作成した。
Rufusは、
- ISOを指定
- USBメモリを選択
- 実行
という流れが分かりやすく、迷う点は少なかった。
実機インストールでは、このUSBがそのまま作業メディアになる。
そのため、
- 正しいUSBを選んでいるか
- 書き込み先を間違えていないか
は特に意識して確認した。
● そのほか事前にやったこと
- 重要データのバックアップ
- 現在のディスク構成の確認
- Windowsが正常起動することの確認
検証環境と違って、実機は「失敗して戻す」が簡単ではない。
だからこそ、
インストール前に「戻れる状態」を作ってから進めることを強く意識した。
Zorin OS をインストールしてみた流れ
USBメモリを挿して再起動し、ブートメニューからUSBを選択。
起動画面が表示され、「試用」か「インストール」を選べる画面になる。
今回はそのままインストールを選択した。
● 言語・キーボード設定
最初に言語とキーボード設定。
実機ではここがズレていると後が面倒になるので、
一度テスト入力をして確認してから進めた。
● ネットワーク設定
Wi-Fiを設定し、インストール中に更新が取得できる状態に。
ハードウェア認識や更新の面でも、
最初からネットワークをつないでおくほうが安心感があった。
● インストール方法の選択
次に表示されるのがインストール方法。
「Windowsと共存する」という選択肢が表示されていることを確認し選択。
ここは今回の作業で一番慎重になった部分で、
- Windowsが認識されているか
- 対象ディスクは合っているか
- 手動構成になっていないか
を一度立ち止まって確認した。
● インストール先の確認
続いてディスク構成の最終確認。
- Windows領域を消していないか
- Linux用の空き領域が使われているか
を見てから実行。
「たぶん大丈夫」ではなく、
「表示を見て分かる」状態で進めることを意識した。
● タイムゾーン・ユーザー設定
地域、ユーザー名、パスワードを設定。
ここは一般的なLinuxインストールとほぼ同じ流れだった。
● インストール開始〜完了
設定完了後、インストール開始。
しばらく待つと完了画面が表示され、USBを抜いて再起動。
ブートメニューに
- Windows
- Zorin OS
が表示されているのを確認できた時点で、ようやく一安心だった。
起動して最初に感じたこと
最初に感じたのは、
「何も気にせず普通に使える」ということ。
見た目や操作感はUbuntuなどと違いWindowsと近いようにカスタマイズされているので、
Windowsから来ても迷う場面は少ない。
起動も軽く、
仮想環境で触っていたときより、OSとしての一体感は強い。
仮想環境と実機で感じた違い
一番大きな違いは、
Linuxを「使うOS」として触っている感覚だった。
仮想環境は検証・再現に最適。
実機は日常操作の中でLinuxを感じられる。
この差は思っていた以上に大きかった。
デュアルブートで感じたメリット
実際に使ってみて一番大きかったのは、
「逃げ道がある状態でLinuxを使える」
- すぐWindowsに戻れる
- 無理に慣れなくていい
- 詰まっても作業が止まらない
この安心感があるだけで、Linuxに触るハードルはかなり下がる。
まとめ
Windows11を残したまま Zorin OS をデュアルブートで入れてみて、
- 実機で触ると見えるものが違う
- Windowsを残す構成は心理的にとても楽
- 仮想環境と役割がきれいに分かれる
と感じた。
Linuxを試してみたいけれど、
いきなり乗り換えるのは不安という人にとって、
デュアルブートはとても現実的な選択肢だと思う。


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