Linux サーバを触るようになってから、
コマンドや設定以上に大事だと感じるようになったのが「メモを残すこと」だった。
最初の頃は、
「ちょっと設定を変えただけ」「すぐ戻せるだろう」と思って、
作業内容をほとんど残していなかった。
でも、時間が経ってからトラブルが起きたときに、
- いつ変更したのか
- 何を触ったのか
- そのとき何を考えていたのか
が分からず、切り分けに余計な時間がかかることが何度もあった。
それ以来、規模が小さくても、検証環境でも、
必ず何かしらの形でメモを残すようにしている。
今回は、Linux サーバ運用で個人的に
「これは必ず書いている」と決めている項目を整理してみる。
① 作業した日時と作業目的
まず最初に書くのは、
- 作業した日時
- なぜこの作業をしたのか
この2つ。
「〇月〇日 監視設定変更」「検証のためにSSH設定変更」など、
簡単でいいので目的を書くようにしている。
これがあるだけで、
後からログを見返したときに「この時期に何をしていたか」がすぐ分かる。
トラブル時に
「この頃からおかしい」という話が出たときも、
切り分けの起点にしやすくなる。
② 変更したファイル・設定項目
次に書くのが、
- 触った設定ファイル
- 変更した主な項目
たとえば、
- /etc/ssh/sshd_config
- /etc/fstab
- アプリケーションの設定ファイル名
などを、そのまま残す。
すべての差分を書く必要はないが、
「どこを触ったか」が分かる状態にしておくことが大事だと感じている。
トラブルが起きたとき、
影響範囲の当たりを付けるスピードがまったく変わる。
③ 作業前にバックアップを取り、diffで差分を確認する
設定ファイルを変更するときは、
必ず作業前のバックアップを取ってから触るようにしている。
- 元ファイルをコピーして残す
- 日付や
.bakを付けて保存する
といった簡単な方法で十分だと思っている。
作業が終わった後は、
バックアップ前のファイルと作業後のファイルを diff コマンドで確認する。
どこをどう変えたのかを、
自分の目で見て把握しておくためだ。
これをやっておくと、
- 意図しない変更が入っていないか
- 本当に必要な差分だけか
- 元に戻すとき、どこを戻せばいいか
がすぐ分かる。
メモには、
「バックアップをどこに取ったか」
「主な差分がどこだったか」も一緒に書くようにしている。
この一手間があるだけで、
作業後の安心感と、トラブル時の切り戻しやすさがまったく違う。
④ 実行したコマンド
作業メモの中で、特に役に立っているのがここ。
- インストールしたパッケージ
- 実行した設定反映コマンド
- 再起動や reload の有無
を、できるだけそのまま残す。
コマンドを残しておくと、
- 同じ環境を作り直すとき
- 検証をやり直すとき
- 手順書に起こすとき
にそのまま使えることが多い。
また、
「このコマンドを打った直後からおかしくなった」
という切り分けにもつながる。
⑤ 作業前後の状態
可能な範囲で、
- 作業前の状態
- 作業後の状態
も書いておくようにしている。
「サービス停止中 → 起動確認済み」
「ディスク使用率 40% → 42%」
など、簡単なもので十分。
後から見返したときに、
「本当にこの作業で何が変わったのか」を客観的に確認できる。
⑥ 気づいたこと・引っかかった点
最後に、
- 少し迷ったところ
- 詰まりかけたところ
- 後で調べたいと思ったこと
も一言でいいので残す。
この部分は、
数値や設定以上に、後から自分を助けることが多い。
同じ作業を半年後にやるとき、
「ここは気をつけたほうがいい」という自分のメモがあるだけで、
安心感がかなり違う。
メモを残すようになって変わったこと
メモを取るようになってから、
- トラブル時に落ち着いて振り返れる
- 原因の当たりを付けやすくなった
- 作業の再現性が上がった
と感じる場面が明らかに増えた。
知識が増えたというより、
同じ失敗をしにくくなったという感覚に近い。
まとめ
Linux サーバ運用で必ずメモしているのは、
- いつ・なぜ作業したか
- どこを触ったか
- バックアップと差分確認
- 何を実行したか
- どう変わったか
- 何に引っかかったか
この6つ。
特別なツールは必要なく、
テキストファイルやメモアプリで十分だと思っている。
コマンドや設定を覚えることも大事だが、
作業を記録する習慣は、それと同じくらい運用を楽にしてくれる。
これから Linux サーバを触る人ほど、
早めに身につけておくと後で効いてくると感じている。


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