Linux サーバを触るようになってから、
高度なコマンドよりも、むしろ基本的なコマンドの使い方が、運用の安定性に直結していると感じるようになった。
中でも、diff・cp・mv は毎回のように使っている。
どれも地味なコマンドだけれど、設定変更・切り戻し・検証作業の土台になる存在だ。
この記事では、Linux サーバ運用の中で、
この3つのコマンドをどんな意識で、どんな流れで使っているかを整理してみる。
作業前は必ず cp でバックアップを取る
設定ファイルを触る前に、まずやるのがバックアップだ。
どんなに小さな変更でも、必ず cp で元ファイルをコピーしてから作業に入る。
日付を付けたり、.bak を付けて残すだけでも十分だと思っている。
この一手間があるだけで、
- 失敗してもすぐ元に戻せる
- 安心して作業できる
- 差分を確認できる状態が作れる
という状況を作れる。
実際、バックアップを取っているかどうかで、
作業中の精神的な余裕がまったく違う。
「最悪戻せる」という状態を作ってから触る。
これが自分の中では、Linux サーバ運用の基本姿勢になっている。
編集は「一時ファイル」を作ってから行う
最近は、いきなり本体ファイルを編集せず、
一度コピーしたファイルを編集してから差し替えることが多い。
例えば、
- 設定ファイルを別名でコピー
- コピーした方を編集
- 内容を確認
- 問題なければ反映
という流れ。
このやり方にしてから、
- 編集途中で壊すリスク
- 保存ミス
- どこを触ったか分からなくなる
といったトラブルがかなり減った。
小さなことだけれど、
「今触っているのは作業用ファイル」という意識があるだけで、
作業の見通しが良くなると感じている。
diff で必ず差分を確認する
作業後に必ずやるのが、diff での差分確認だ。
バックアップ前のファイルと、
作業後のファイルを並べて見比べることで、
- 意図していない変更が入っていないか
- 本当に必要な行だけか
- 入れ忘れがないか
を落ち着いて確認できる。
ここで初めて、
「自分は何を変えたのか」を正確に把握できる。
diff を通さずに反映すると、
どうしても「たぶん大丈夫」になりがちだが、
差分を一度目で追うだけで、安心感がまったく違う。
また、トラブルが起きたときも、
「どこを変えたか」がすぐ分かる状態になるのは大きい。
mv は「反映」と「切り戻し」のために使う
内容を確認して問題なければ、mv で反映する。
コピーして編集したファイルを、
元の場所へ戻す形で差し替えることで、
- 作業の区切りが明確になる
- 元のファイルがバックアップとして残る
- すぐ切り戻せる状態を保てる
というメリットがある。
切り戻しが必要になった場合も、
バックアップファイルを mv で戻すだけで済む。
「戻し方が分かっている状態」で作業することは、
本番環境・検証環境を問わず、とても大事だと感じている。
この3つは「セット」で使う
cp・diff・mv は、単体で使うというより、
自分の中では完全にセットになっている。
流れとしては、
- cp でバックアップを取る
- コピーを編集する
- diff で差分を確認する
- mv で反映する
この順番を固定してから、
- 設定変更のミス
- 意図しない差分
- 原因不明の不具合
が明らかに減った。
特別なツールを入れなくても、
基本コマンドだけで、運用の安全性はかなり上げられると感じている。
トラブル対応のときにも効いてくる
この運用をしていると、
トラブル対応の場面でも効果が出る。
- どこを変えたかが分かる
- すぐ元に戻せる
- ログと変更内容を突き合わせられる
結果として、
「調べる時間」より「考える時間」に使える割合が増える。
コマンドの使い方そのものよりも、
どういう場面で、どんな順番で使うかのほうが、
運用ではずっと重要だと感じるようになった。
まとめ
Linux サーバ運用で diff・cp・mv をよく使っている理由は、
- 作業の安全性を上げられる
- 状態を把握しやすくなる
- 切り戻しが簡単になる
からだ。
どれも最初に覚える基本コマンドだけれど、
運用の視点で使うと役割が大きく変わる。
設定ファイルを触る機会が増えてきた人ほど、
この3つを「作業の型」として固定しておくと、
後でかなり効いてくると感じている。


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