VirtualBoxとVMwareを検証目線で比べてみた|個人検証環境として感じた違い

IT・技術

普段の個人検証では VMware Workstation を使うことが多いのだけれど、
最近 VirtualBox を入れて Linux 環境を作ってみたことで、改めて「仮想環境の違い」を意識するようになった。

どちらが優れている、という話ではなく、
検証用途として使うときに何を重視するかで、見え方はかなり変わると感じている。

今回は、VirtualBox と VMware を実際に触っている立場から、
「検証環境」という目線で感じた違いを整理してみる。


なぜ比べてみようと思ったか

仕事や個人検証で仮想環境を使っていると、
ツールそのものよりも、

  • どれだけ早く環境を作れるか
  • どれだけ安心して壊せるか
  • どれだけ切り戻しやすいか

といった点のほうが重要になってくる。

これまでは VMware を中心に使ってきたけれど、
VirtualBox を実際に入れて Linux を動かしてみて、
「これは入口としてかなり良いな」と感じる場面が多かった。

そこで今回は、
スペック比較ではなく、日常的な検証作業の目線で整理してみることにした。


導入・環境構築のしやすさ

まず感じた違いは、導入と初期構築の感覚。

VirtualBoxは、

  • インストールが軽い
  • 画面構成がシンプル
  • 仮想マシン作成の流れが直感的

で、「とりあえず仮想環境を作ってみる」までの距離がとても近い。

初めて仮想環境に触る人や、
Linuxを入れて試したいだけ、という用途なら、
VirtualBoxの分かりやすさはかなり大きな強みだと感じた。

一方 VMware は、

  • 設定項目が多い
  • できることが最初から見える
  • 企業向け製品と思想が近い

という印象が強い。

検証環境をしっかり作り込みたい場合や、
本番環境を意識した構成を組みたい場合は、
VMwareのほうが安心感を覚える場面も多い。


画面構成と操作感

VirtualBoxは、とにかくシンプル。

仮想マシンの作成、設定、起動、スナップショットなど、
基本操作が一画面にまとまっていて、迷いにくい。

「今やりたいことがどこにあるか」が分かりやすく、
検証作業中に余計な思考を使わずに済む印象だった。

VMwareは、できることが多い分、設定画面も細かい。

最初は少し情報量が多く感じるけれど、

  • ネットワーク
  • デバイス
  • リソース
  • 詳細オプション

をしっかり触りたいときは、
VMwareの構成のほうがやりやすいと感じる。


検証用途としての扱いやすさ

検証環境として一番大事なのは、

  • すぐ作れる
  • すぐ壊せる
  • すぐ戻せる

この3つだと思っている。

この点に関しては、VirtualBoxもVMwareも十分な機能がある。

ただ体感としては、

  • 軽く試す
  • 単体検証
  • Linux学習
  • 設定確認

といった用途では、VirtualBoxの手軽さがとても心地いい。

一方で、

  • 複数台構成
  • ネットワーク検証
  • 構成パターンを作り込む
  • 長期間使う検証環境

になってくると、VMwareの安心感が強くなる。


ネットワーク設定まわりの印象

検証用途では、ネットワーク設定はかなり重要になる。

VirtualBoxは、

  • NAT
  • ブリッジ
  • ホストオンリー

といった基本構成がGUIで分かりやすく、
「とりあえず繋げたい」「疎通を見たい」という目的にはとても向いている。

VMwareは、仮想ネットワークエディタなども含めて、
構成を意識して組みたいときに強い。

  • セグメントを分ける
  • ルーティングを意識する
  • 疑似構成を作る

といった検証では、VMwareのほうが自由度を感じる場面も多い。


スナップショット・切り戻しの安心感

スナップショット機能は、どちらも検証では欠かせない。

VirtualBoxは操作がとても分かりやすく、

  • 今の状態を残す
  • 壊す
  • 戻す

という流れが直感的。

検証に慣れていない人でも、
「とりあえず保存してから触る」がやりやすい。

VMwareは、
複数スナップショットの管理や運用を意識した構成がしやすく、
長期検証や構成管理では扱いやすいと感じる。


自分の中での使い分け

実際に両方触ってみて、
今の自分の中ではこんな使い分けになりそうだと感じている。

■VirtualBox
・すぐ作る検証
・Linux学習
・単体構成
・軽めの検証

■VMware
・構成検証
・複数台構成
・ネットワーク検証
・長期検証環境

どちらが優れている、ではなく、
「何をしたいか」で選ぶものだと改めて感じた。


検証環境を持つこと自体の価値

今回あらためて両方を触って思ったのは、
ツール以上に「検証環境がすぐ触れる状態にあること」そのものが重要だということだった。

  • 本番で試さなくて済む
  • 再現して落ち着いて見られる
  • ログをゆっくり読める
  • 手順を検証できる

この環境があるかどうかで、
トラブル対応の質も、技術理解の深さもかなり変わる。

VirtualBoxかVMwareかより、
「検証できる場所があるかどうか」が一番大きい。


まとめ

VirtualBoxとVMwareを検証目線で比べてみて感じたのは、

  • VirtualBoxは「始めやすさ」と「軽さ」が強み
  • VMwareは「作り込み」と「安心感」が強み
  • どちらも検証用途として十分使える

ということだった。

仮想環境を選ぶときは、

  • 何を試したいか
  • どこまで作り込みたいか
  • どれくらいの期間使うか

この視点で考えるのが一番自然だと思う。

これから仮想環境を触り始める人には VirtualBox はとても良い入口になるし、
検証を深めていきたい人にとっては VMware は頼もしい存在になる。

自分自身も、
目的に応じて両方を使い分けられる状態を作っていきたいと思っている。

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